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norm Art & Design Festival 2022 開催レポート

コロナ禍で活動の場が激減したアーティスト・パフォーマーたち。After/Withコロナに向けて、アーティストの皆さんにスポットライトが当たる場を提供するとともに、大阪の魅力、日本の活力を発信したい。そんな我々の思いから本企画は立ち上がりました。

そこで今回、2022年8月6日~12日の7日間に渡り、現代アートギャラリー、NFTカンファレンス、音楽フェスティバル等が一同に介したアートフェスを日本初のWホテルとして2021年3月に心斎橋に開業したW大阪と共同開催いたしました。


今回は、4つのパッションポイント(情熱を注ぐポイント)「Design」「Music」「Fashion」「Fuel(フュエル)」に関連したイベントを通じてお客様とつながりを持ち、さらに地域活性化へ貢献することを目指すW大阪の理念に共感し、イベントを共催する運びとなり、総合プロデュースは株式会社ハイブリッドコンサルティング 代表取締役CEO:吉山勇樹が務めました。(W大阪の開業以来、W大阪のミュージック&エンターテインメントディレクターを務め、音楽演出とエンターテイメントプロデュースを担っています)

本フェスティバルのテーマ:What is your "norm"?

我々の生きる現代、
全てが劇的に変容する世の中で、
人々の当たり前が当たり前でなくなり、
当たり前でないことが当たり前になった。
世間の常識が非常識になり、
非常識が常識になった。

本フェスティバルで取り扱うART、DESIGN、MUSIC、FOOD etc・・・
いずれも捉える人の価値観、考え方、見方によって
全く異なる解釈が得られるモノ・コト・タイケン。

あなた自身のNORMとは何ですか?

本フェスティバルを通じて、
あなた自身のNORMを探究してみてください。

実施概要

■日程
2022年8月6(土)から12(金)まで(全7日間) 
各日11時オープン、22時クローズ

■場所
W大阪(大阪市中央区南船場4丁目1番3号) 
受付:4F WET DECK
■主催
norm Art & Design Festival 2022実行委員会・W大阪
■協賛
Ruinart
IMPIT(独立行政法人工業所有権情報・研修館)
■協力
JITSUZAISEI
カラーキネティクス・ジャパン株式会社
SONOS
■後援
公益財団法人大阪産業局
女性起業家応援プロジェクト&ネットワーク運営事務局 

▼プログラム
❶ローカルアーティストらによるルームアートギャラリー (9F)
❷Ruinart×鷹巣由佳 スペシャルインスタレ―ション (2F)
❸Nosaj Thing x Daito Manabe light sync device by Rhizomatiks  (4F)
❹INPIT presents ALL ABOUT NFT (NFT関連トークセッション&パネルディスカッション) (8/6のみ 2F)
❺音楽フェスティバル Weekend Blackbox Session 「norm」 Special Edition  (8/6のみ 2F)

①ローカルアーティストらによるルームアートギャラリー

W Osaka9階の客室全てを現代アートギャラリーへ変貌。

地元大阪を中心に活動する20を超えるアーティストを中心に、それぞれの客室を多種多様な参加アーティスト達の世界観で展示することで、展覧頂いたゲストの皆さんからもご自身の感覚を刺激するアーティストに出会えたというお声を多数頂くことができました。ライブペインティングなどその場での製作実施もあり、インタラクティブなやりとりも本展示の魅力となりました。

NFT出品ともクロスオーバーさせ、オンラインにて作品販売を集約。専用オンライン販売WEBサイトも万単位でのご来場を記録しました。引き続きオンラインでもキュレーション企画を展開していく予定です。

■参加アーティスト一覧
横岑竜之、Minami Ota、m2n、tentententen、幸得冬花、村田奈生子、河原悠、三好彼流、ノガミカツキ、Yutaka Hashimoto、Ariya Morimoto、Shota Matsui、UN©!!、ナカノ、LEPER + B=コヌミ、南村杞憂、DairaΨ a.k.a chiiiku gang、廣島新吉、宮原寛、原康浩、Yudai Yabumoto、MINAMI MIYAJIMA

②Ruinart×鷹巣由佳 スペシャルインスタレ―ション

世界最古のシャンパーニュ・メゾンであるルイナールが、1861年に日本と確立した長く有意義な関係と、「KYOTOGRAPHIE」との6年間のパートナーシップを称え、2021年あらたに「KYOTOGRAPHIE インターナショナル・ポートフォリオレビュー」の参加者の中から1組に贈られる「Ruinart
Japan Award」を創設。

第1回「Ruinart Japan Award」の受賞者である鷹巣由佳氏の作品
「予期せぬ予期:Unexpected expectations」を特別展示いたしました。


鷹巣由佳 Yuka Takasu

愛知県生まれ。グラフィックデザイナー。ヨーロッパとアジアを中心に、旅と日常の境界線や言葉にできない何かを様々な視点で表現を試み、紙を中心に布やアクリルなど様々な素材を用い、AI等の身近な先端技術と、偶然や確率考現学的観点から「予期せぬ予期」を探る作品制作をしている。第55回富士フイルムフォトコンテストフォトブック部門審査員特別賞など受賞。デザイン事務所 211design-meme-主宰。

③Nosaj Thing×Daito Manabe light sync device by Rhizomatiks

ホテル4階に位置するオープンエアのテラス「WET DECK」では、日本が世界に誇るクリエイティヴカンパニー・ライゾマティクスとnormによる大規模なインスタレーションを展開しました。Kendrick LamarやRadioheadのプロデュースでも有名なNosaj Thing と、 Daito Manabeによるオリジナルの新作サウンドに合わせ、多数のデバイスが高精度に同期して光るとともにLED Robot3台が場内を自律走行し、LEDのパターンもサウンドと同期。会場全体がサウンドに反応するライトインスタレーションとしてご来場者を終始魅了しました。

今後も定期的なライゾマティクス×normでのインスタレーション制作を通じて、
よりカッティングエッジな技術・作品創出の可能性を模索して参ります。

照明協力:カラーキネティクス・ジャパン株式会社
音響協力:SONOS


真鍋大度(まなべ だいと) ライゾマティクス 主宰

1976年東京都生まれ。アーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJ。東京理科大学数学科、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒。2006年株式会社ライゾマティクス設立、2015年よりライゾマティクスの中でもR&D的要素の強いプロジェクトを行うRhizomatiks
Researchを石橋素と共同主宰。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、デザイン、アート、エンターテイメントの領域で活動している。

④ INPIT presents ALL ABOUT NFT

インターネットの登場以上に革命を起こすと言われるブロックチェーンの技術。
WEB3.0元年とも言える2022年、瞬く間に世界を席巻しているNFT。単なるデジタルアートやデザインのみならず、NFTを活用することで我々の生活はどのように変わるのか?などのテーマについて、国内のオピニオンリーダーや事業プレイヤーのみならず、ルールを作成する側の行政サイドからも知財管理のプロにご登壇頂きました。

また、本セッションはINPIT様や大阪産業局様にもサポート頂き、NFTの知財管理の可能性やジェンダーギャップの障壁のない参画の自由度についても言及・共有化することができました。

Session 1)Norm Art & Design Festival オープニングスピーチ

吉山 勇樹氏
(norm Art & Design Festival 総合プロデューサー/GMO Adam 取締役/ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO)

Session 2)新たなカルチャーの創造

■大上ひかる氏(独立行政法人 工業所有権情報・研修館 近畿統括本部 主査)

■真鍋 大度氏(ライゾマティクス 主宰)

■千葉 秀憲氏(株式会社ビーアット 取締役)

■モデレーター:吉山 勇樹氏(norm Art & Design Festival 総合プロデューサー/GMO
Adam 取締役/ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO)

会場となる大阪の最新ランドマーク、W大阪が大切にするパッションポイントとは?本カンファレンスの共催を務めるINPITの想いとは?など、新たな文化創造にもつながる本フェスティバルへかける思いをそれぞれが共有しました。

Session 3)リアル×バーチャル NFTの可能性とは

■金 葵娟氏(株式会社Brave groupグローバルビジネス本部)

■佐藤 尊彦氏(株式会社ビームスクリエイティブ プロデューサー)

■吉田 拓巳氏(株式会社セブンセンス代表取締役 / 株式会社Bennu Global Entertainment代表取締役)

■モデレーター:鈴木 貴歩氏(ParadeAll株式会社 代表取締役/エンターテック・アクセラレーター)

メタバースにおける最新ケーススタディから、NFTチップとしてリアルなアート管理を行う具体例まで、 コンテンツホルダーの視点、プロデューサー側の視点など、それぞれ多様な観点からそれらの可能性を探りました。

Session 4)NFTの実用的な社会づくり

■上田 真誠氏(経済産業省 近畿経済産業局 地域経済部 知的財産室長)

■大上ひかる氏(独立行政法人 工業所有権情報・研修館 近畿統括本部 主査)

■千葉 秀憲氏(株式会社ビーアット 取締役)

■モデレーター:吉山 勇樹氏(norm Art & Design Festival 総合プロデューサー/GMO Adam 取締役/ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO)

最新テクノロジーの発展スピードと共に、ユーザーの利活用の仕方や各サービス提供企業の事業展開も加速してきています。その
一方で必要な法整備や各種レギュレーションなど、社会での普及や利便性を前提としたそれぞれの立場からの考察を展開しました。

5)テクノロジーがもたらすぶっとんだ未来

■加藤 信介氏(エイベックス株式会社 執行役員/エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社 代表取締役社長)

■小池 藍氏(THE CREATIVE FUND,LLP 代表パートナー)

■鈴木 貴歩氏(ParadeAll株式会社 代表取締役/エンターテック・アクセラレーター)

■真鍋 大度氏(ライゾマティクス 主宰)

■モデレーター:吉山 勇樹氏(norm Art & Design Festival 総合プロデューサー/GMO Adam 取締役/ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO)

2025年万博、その後のIR、さらにインバウンド需要の加速など、今後の日本のあり方に加え、圧倒的スピードで発展するグローバル市場。
テクノロジーの進化と共に我々はどのようなブレイクスルーを起こせるのか。マクロ&ミクロにそれぞれが持論を展開しました。

⑤音楽フェスティバルWeekend Blackbox Session 「norm」 SpecialEdition

norm Art & Design Festival 2022初日の夜を彩ったのは、W大阪が誇るバンケットエリアをジャックした、 夏祭りさながらのパーティ。W Osakaの毎月週末の恒例イベントをバンケットルームでのスペシャルバージョンとして開催し、各方面のVIPやArt・Design関係者が一堂に会する場となりました。

▼出演DJ・アーティスト
53+84、Yuuki Yoshiyama(W Osaka Music&Entertainment Director)、
Nao Nomura、OSAKAMAN、TAMO、KENJI MARUI、idiotYuuka、U2Ki、KONDO Mitsuo

TRAinnovation (Performance Unit)